金駿眉とはー特徴・定義・産地・製法・淹れ方・飲み方

金駿眉(きんしゅんび)

<金駿眉>
読み : きんしゅんび
中文 : 金骏眉 jīn jùn méi
茶類 : 紅茶(工夫紅茶)
産地 : 福建省南平市武夷山市 ほか
品種 : 地元の在来種など
時期 : 3月上旬~4月下旬
茶器 : 蓋碗、茶壺などを推奨

 

現代の中国紅茶の代名詞

かつて中国では紅茶は輸出用であり、国内での消費はごく僅かでした。
しかし、その流れを大きく変え、現代の中国紅茶を代表する存在になったお茶が金駿眉です。

正山小種の紹介でも紹介したように、正山小種の産地であった、桐木村は紅茶の輸出が低調になると、販売難に陥りました。
同じ武夷山市内でも、武夷岩茶は高値で取引されていたのとは対照的な状況でした。
産地は生き残りを期して、1998年~2000年は烏龍茶への転換を模索したり、2002年~2003年には緑茶の生産を試してみたりといった試行錯誤が行われていました。

そうした流れの中で2005年に金駿眉の原型となる紅茶が出来、それをさらに改良して2006年に金駿眉が誕生。
2007年から少量ずつ市場に販売されるようになりました。

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わかば

そんなに最近の話なんですか?

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あるきち

そう。このお茶は完全に21世紀のお茶だね。だから、日本で出版されている中国茶の本だったり、Webサイト等には、ほとんど詳しい情報が載っていないと思います。今の中国の市場では代表的な中国紅茶なんだけどね。

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わかば

金駿眉の魅力というのはどういうところにあるんでしょうね?

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あるきち

紅茶というのは普通は成熟した葉っぱで作ることで、深い紅色の水色や味わいが出ると考えられていました。しかし、このような葉を原材料にすると、渋みがどうしても強くなり、”お茶というのは甘くて香りが良いもの”という中国人のお茶の嗜好性には合わなかったんだね。ところが金駿眉は、芽だけを使い、甘い香りがして、渋みも少ない。”芽を多く使うお茶は良いお茶。高級茶”という緑茶の印象もあるので、それが紅茶で出てきたというのが衝撃だったんだろうね。実際、甘くて美味しいしね。

金駿眉のヒットは、中国で高級紅茶ブームをもたらします。
かつての「紅茶は輸出用」の時代は、輸出用紅茶の多くは工業原料という扱いで、単価は低かったのです。
しかし、金駿眉は高級緑茶と匹敵するか、それを上回る価格で販売され、市場の話題を席巻していました。
端的に言えば、「紅茶は儲かる」というイメージが広がったことで、多くの茶産地が高級紅茶市場に参入し、紅茶の生産量が急増しています。
信陽毛尖の産地は「信陽紅」、洞庭碧螺春の産地は「碧螺紅茶」のように緑茶産地が二番茶の有効活用として参入するケースもあります。
また、かつては輸出用で隆盛を極めた紅茶産地が、高級紅茶を旗印に復活することもあります。

正山小種が紅茶という新しい茶種の嚆矢であったように、金駿眉もまた現代中国紅茶の嚆矢なのです。

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フーマオ

金駿眉を知らないと、現代の中国紅茶は語れないよね。

 

金駿眉の定義

現代の中国紅茶を語る上では外せない金駿眉ですが、その定義については、やや混乱して伝えられているようです。
非常に多いものは「正山小種の高級バージョンが金駿眉」という説ですが、実はこれは正しくありません。

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あるきち

急にブレイクしてしまったお茶なので、情報や定義の整理ができていないんだよね。ただ、デビューから10年以上が経過しているので、だいぶ明確になってきたので、その定義をご紹介したいと思います。

現在、金駿眉には、大きく分けて2つの定義があります。

1つは、金駿眉を原産地に結びついたお茶と考え、原産地たる武夷山の桐木で生産されたものを金駿眉と定義するもの(固有名詞としての金駿眉)
もう1つは、金駿眉というのは芽の部分だけを使った紅茶という意味で定義するもの(一般名詞としての金駿眉)

です。順に説明していきます。

1.原産地で生産される金駿眉(固有名詞としての金駿眉)

原産地を特定した金駿眉の定義です。
武夷山で生産される武夷紅茶の一ジャンルである「奇紅」の一つという位置づけになります。

4.5 奇紅 Special red

奇紅は適切な茶樹品種の芽葉を用い、独特の製造技法によって製造された金駿眉などのシリーズの紅茶を指す。

福建省地方標準『地理的表示製品 武夷紅茶』 DB35/T 1228-2015 より

奇紅の香りの特徴は、「花果香」と定義されています。
これは正山小種の桂圓乾香、小種の甜香と松煙香、煙小種の松煙香のいずれとも違います。
製法についても別製法になっています。

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かおり

正山小種とは別の種類の紅茶という位置づけね。

ここに含まれるのが、金駿眉、銀駿眉、銅駿眉(赤甘)、妃子笑などの甘い香りが特徴の紅茶です。

さらに金駿眉茶という定義があり、その定義書による製品の定義は以下の通りです。

武夷山市星村鎮桐木村を中心とする武夷山国家級自然保護区565㎢内の高山茶樹単芽を原料とし、萎凋、揉捻、発酵、乾燥の独特の工程を採用して製造し、“湯色金黄、湯中帯甘、甘里透香”の品質特性を有する紅茶。

業界標準『金駿眉茶』 GH/T 1118-2015 より

産地が、武夷山国家級自然保護区内であること。
そして自然保護区の多くは高山であることから、高山茶であること。
それらの芽を使って、紅茶の製法で製造されること。
特徴としては、”水色は黄金色で、お茶の中に甘みがあり、甘みの中に香りが透ける”というものになります。

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わかば

金駿眉は高山茶なんですね。

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あるきち

そうだね。高山の茶畑で、芽だけを摘む。高山ということは斜面がきつい場所が多いから、そこで芽だけを摘むというのは大変な作業です。しかも、産地の面積も限られているので、稀少。労働コストが高く、稀少ということなので、どうやっても高級茶になるね。

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わかば

ちなみにお値段はどのくらいするものですか?

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あるきち

金駿眉を開発した会社の1つである正山堂の特製金駿眉の定価は、50gで980元(約14,700円)だね。1斤(500g)に直すと9800元(14万7千円)。これ、初競りの価格とかでは無くて、定価ね。お店で普通に売っている価格。

茶葉博覧会の正山堂のブース

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わかば

・・・桁を間違えているわけでは無いですよね?なんですか、その値段は・・・

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あるきち

まあ、ここのメーカーは「うちはお茶のロールスロイスだから」というぐらいだから、ちょっと高すぎるけどね。1年に1回しか茶摘みしないと言うし。でも、安くても武夷山国家級自然保護区産のお茶なら、現地で1斤2,000元(約3万円)はするだろうね。桐木産でさらに産地にこだわると、1斤4~5千元は覚悟かな。

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わかば

さすがに手が出ない価格ですね・・・

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あるきち

そうだと思うので、同じような傾向でコストを下げたものがあるね。一番コストを落としやすいのが茶摘みの基準を変えること。芽だけで摘むのが金駿眉だけど、一芽一葉や一芽二葉であれば劇的にコストが下がる。金駿眉と同じ作り方で、一芽一葉で作ったものが「銀駿眉」。一芽二葉で作ったものが「銅駿眉」あるいは「赤甘」という名前で呼ばれています。これらは比較的手が届きやすいかも。

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わかば

味は同じなんですか?

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あるきち

芽と葉っぱの味は大分違うので、そこは仕方ないけど、香りの傾向は近いものがあるね。普段飲みにするには、この手のもので十分かも。ただ、やっぱり芽で作ったものは、芽で作ったお茶の味わいがあるので、それがどうしても欲しいということもあるでしょう。そういう向きには次のタイプのお茶が良いと思います。値段も安いので。

2.芽の部分のみを使った紅茶としての金駿眉(一般名詞としての金駿眉)

実は、現在市場に出回っている「金駿眉」の多くは、武夷山産ではありません。
多くは新芽の部分だけを使った、他産地産の紅茶です。

なぜ、このような状況が生まれたかというと、まず、金駿眉のヒットがあまりにも早すぎたこと。
生産量に限りがあるにも関わらず、遙かに多くの需要があったので、武夷山だけでは供給が全く間に合わなかったのです。
さらに産地の足並みが揃わず、「金駿眉」というブランドの保護が十分でなかったということがあります。

2008年頃から金駿眉は爆発的にヒットしたのですが、生産量に限りがあり、需要に供給が全く追いつかない状態でした。
その一方で、「金駿眉という凄い紅茶があるらしい」「大変高級なものらしい」というニュースだけは、消費者の耳に入ります。
茶葉店を運営していると、お客さんからは当然「金駿眉は無いのか?」という問い合わせが入ります。
しかし、武夷山産は量がありませんから、仕入れられませんし、仕入れられたとしても価格が高すぎて、自分の店に来るお客さんに勧められません。

金駿眉は新しいお茶であり、みんな飲んだことのないお茶です。
ある程度似たような商品であれば、お客さんには納得してもらえるのでは?ということで、他の産地で生産された模倣品が店頭に並ぶことになります。
その模倣品のレベルは高いものから低いものまで色々あります。
模倣品といえども、十分美味しく、さらに桐木産の正統な金駿眉よりも、ずっと値段が安いケースもあります。
そうなると消費者としては、「手頃でそこそこ美味しいから、これで良い」という状況が生まれてしまいます。

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あるきち

ざっとこんな理由で、他の産地産の”金駿眉”を名乗る紅茶が増えたんだね。これで慌てたのが、原産地の人たち。大急ぎで、ブランドとしての保護を求めて裁判所に訴えた。ところが・・・

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わかば

ところが?

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あるきち

実態としては、原産地のものよりも模倣品の方がはるかに多い状態だったから、「金駿眉とは、芽の部分だけを使って作る紅茶という意味の一般名詞である」と判決を出してしまった。

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わかば

ん?そうなると、どうなるんですか?

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あるきち

要するに、金駿眉というのは、あなたたちだけが占有している名称では無い、と言われちゃったんだね。他産地産であっても芽だけで作っていれば金駿眉を名乗って良い、というお墨付きを与えてしまった。これで、他産地産の金駿眉を偽物と断じることは出来なくなったわけ。

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わかば

はーーー、なるほど。偽物だったはずのものが、偽物じゃなくなったということなんですね。

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あるきち

まあ、これで選択肢の幅が広くなったということだよね。他産地産の金駿眉には、1斤100元(500g・約1500円)ぐらいの、かなりお手頃な金駿眉もあったりするので。さすがにそのくらいの値段だと、お値段なりの品質だけれども、1斤1000元も出せば、産地は違うけれども、桐木村産と遜色のないものがあったりするからね。消費者としては、それはそれで悪くないと思う。

こうした産地にとらわれない金駿眉などのお茶は、「駿眉紅茶」という規格が出来ていて、それで定義されるようになりました。

駿眉紅茶 Junmei black tea

茶樹の単芽、一芽一葉、一芽二、三葉、および同等の柔らかさの葉をそれぞれの原料とし、萎凋、揉捻、発酵、乾燥、荒茶精製の工程で製造され、香甜、鮮活、甘醇の品質特性を有した紅茶。

団体標準『駿眉紅茶』 T/CTMA 002-2018 より

種類としては、芽型(金駿眉に対応)、芽葉型(銀駿眉に対応)、多葉型(銅駿眉・赤甘に対応)の3種類が定められています。

 

金駿眉の産地

金駿眉の産地については、先程の定義の通り、「武夷山国家級自然保護区」産のものとそれ以外の産地のものが併存しています。

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わかば

武夷山産とそれ以外の産地のものを見極めるポイントはありますか?

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あるきち

一番分かりやすいのは値段だろうね。武夷山産は安いものはないです。全部高いです。これが基本。その上で、もう少し見極めるポイントをいうと、茶葉の色合いだね。金駿眉という名前だからか、芽の部分がゴールデンチップだらけで金ピカになっているのが市場には良くあるんだけど、あれはまず武夷山産では無いと思ってもらっていいね。

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わかば

金ピカな感じの方が金駿眉ってイメージがしますけど・・・

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あるきち

ゴールデンチップは産毛の豊富な品種に紅茶の茶汁がつくことによって金色に変色するんだけど、自然保護区で栽培されている在来種などはそれほど産毛が多い品種じゃないからね。おそらく、他産地産のものだと思うよ。

武夷山以外の他産地産の例としては、同じ福建省でも紅茶の産地である坦洋工夫の新芽を使ったものだったり、安渓産の金駿眉などもあります。
また、他の紅茶産地産のものもありますが、雲南省産などはコストが安いため多いようです。
しかし品種が小葉種と大葉種で全く違うので、味わいは全く異なります。

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フーマオ

品種が違ったら同じ紅茶でも味は全く違うからね。

 

金駿眉の製法

金駿眉は、紅茶の分類で行くと、工夫紅茶です。
基本的な作り方は工、発酵を揉み込みだけで行っていき、松の木での乾燥(燻煙)は行いません。

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かおり

このへんが金駿眉は正山小種とは違うという理由ね。

とはいえ、ブランドの知名度的に正山小種を使いたい、というメーカー側の意向もあり、正山小種の地理的表示製品マークがついているものもよく見かけます。

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フーマオ

桐木の人たちにとっては、やはり正山小種の名前を残したいのかもしれないね。

製法の工程を簡単に記すと、萎凋、揉捻、発酵、乾燥という順番になり、正山小種にあった「過紅鍋」の工程はありません。
製法は各メーカーによって少し違いますが、正山堂の製法で行くと、最初の萎凋では日光萎凋を行います。
正山小種は日光萎凋を行いませんが、烏龍茶では香りを引き出すために日光萎凋は必須とされています。
このあたりが、金駿眉は烏龍茶の製法を一部取り入れている、という理由となります(日光萎凋を行わないメーカーもあります)。

発酵が終わったら、焙籠に入れて炭火の輻射熱で乾燥します(乾燥機を用いるメーカーもあります)。
大まかな流れはこのようなものですが、各メーカーにより、思い思いの方法を用いているので、金駿眉といっても、味わいにはかなりのバラツキがあります。

 

金駿眉の特徴

ここまで書いてきた金駿眉の特徴をまとめると、

・武夷山産の金駿眉とそれ以外の産地産のものがあり、市場に出回っているもののほとんどは他産地産。しかし、偽物というわけではない。
・武夷山産の金駿眉は芽の部分だけを使った高山茶であり、花と果物が入り混じったような甘い香りが特徴で、水色は黄金色(正山小種よりも明るい水色)。
・それ以外の産地産のものは、品種も産地も製法もマチマチなので、一概には言えない。基本的には価格帯がお手ごろなので、味が気に入ればコスパが良い。

ということになります。

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あるきち

日本ではどうしても武夷山産こそが本物!という論調が多いんだけれども、値段が高すぎるので、なかなか普段飲みにはならないと思います。他産地産でも美味しいものはあるので、そうしたものを上手く探すのも楽しいかもしれません。

 

金駿眉の淹れ方・飲み方

金駿眉の多くは、煎が効くタイプの紅茶ですので、

・茶壺
・蓋碗

などを使って、何煎もじっくり楽しみたいお茶です。

今回は小ぶりの蓋碗(110cc程度)を使った淹れ方をご紹介します。
蓋碗をお湯で温めたあと、茶葉を3~5g程度入れます。

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あるきち

品質の良いものは少量の茶葉で良いですが、お値段がお手頃なものは茶葉を多めに入れる方が良いと思います。

淹れ方は基本的に正山小種と同じです。
ただし、湯温については、熱湯を避け、少し下げましょう。お湯の温度は85~90度ぐらいにします。
芽の部分を使ったお茶であるため、高温ではえぐみが出てしまうケースが多いためです。

1煎目はお湯を注いだら、10秒で茶海にあけます。
4煎目ぐらいまでは30秒以内でサッサと淹れる方が、美味しさを長く楽しむことが出来ます。

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あるきち

正山堂の説明だと、高級茶ではあるけれども、3gで数人がしばらく楽しめる。3gなら、高級ワインを1本あけるよりも安いでしょう、とのことでした。まあ、これは確かに一理あるよね。

 

金駿眉の保存

金駿眉は紅茶ですが、芽の部分が多いため、できれば新鮮なうちに飲んだ方が良い紅茶です。

開封したら、できるだけ早く飲み切るのが、お茶を美味しく飲むコツです。
一度開封した袋は、できるだけ中の空気を抜いた上で、きちんと密閉し、直射日光の当たらない冷暗所に保存しましょう。
芽の部分が多く崩れやすくもあるので、缶などに入れると安心です。

長期保存したい場合は、封を切らない状態にして、結露などが発生しない冷暗所で常温保存します。
直射日光を避け、周囲ににおいの強いものなどを置かないように注意しましょう。

 

金駿眉は、武夷山産の値段の高さが話題になりやすいのですが、確かに他には無い透明感や甘い香りが印象的なお茶です。
手頃な他産地産の中にも、コスパの良いお茶はありますので、芽の部分を使った甘い紅茶がお好きな方はぜひいろいろ試されると良いと思います。

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